砂漠 横断中 (素の二)

神よ、天空からの雨音を、この私めに、生命の御導きを、恵みを御与え下さい、大地の息吹きを称える為の、ほんの少しの、掌 一杯分だけでも 良いのです。どうぞ我が身へと、天然の清水を分け与え下さい。 「お前さんは、冷たい水 が飲みたいだけだろ?、温室育ちの 日本製 は コレ だから、ヤダ嫌だ、お調子もんだな、お前さんは。そんなに飲みたけりゃ、ほいッ、」 ウワッぷッ、溺れる。オボレル もの、己 に溺れるもの、 砂粒 掴む、か、流れるもの、流される者、大成せず、か。この大粒雨は砂漠の雨季か、どっと押し寄せる大量の 濁流 は、ボタン の掛け違いの シワ寄せか、はたまた天の つむじ曲がり の 泥流 か。 「お前さん、オマエサン、浮かれてると、何時までも 水筒タンク なんぞ背負ってると 沈んで溺れるぜ、たっぷり生水 飲んだんだから サッサ と外せよ。」 げエっぷッ、赤黒い 水 が体を包み込む。引いては押され水圧に揉まれ、 海岸淵の クラゲ の様。水流の動きに逆らうと体力を消耗、水海月 の気分で流れに沿えば、暫く水面に浮かんで流されれば、自然と砂地へと 運んでくれるのではないのか。クラゲ でなく、天然 高級スポンジ の 海綿 ならば、エーゲ海 の 水性動物、モクヨク海綿 で 一儲けの皮算用、 いや待て、高く売れるからと、欲の皮が突っ張った 密漁漁師 の溺れる映画が!、頭から 砂べり に叩きつけられ、口 一杯 の 赤砂 で 砂溺れ、 そんな考え泡と消え。クラゲ のように緩やかに移動できないのは、海水 ではなく 淡水 だからか、砂の味は ホンノリ はんなり 海苔 の味でなく 塩味 が。駱駝は オアシスの 水 を時間をかけて タラフク 飲んだ後、岩塩 を舐めて塩分補給を自然と身に付けているのか、デザート か。水分 と 塩分を自然の恵みから自動的に摂取できるなら、大型水筒 など必要無い、食料 のほうが、駱駝の フタコブ は 水入れ ではないのではないのか。