砂漠 横断中 (素の六)

「軽薄な奴だな、お前さんは。天の恵みを、神々の助力を、なんてのは只の戯言だと云ってんのが。矜持も生きる為の考えも無いのかよ。 砂を喰え、って云ってんじゃないんだからよ、蒲団 代わりの断熱材、砂の 敷き掛け布団 てのも粋なものだぜ、銀河の満点空間、流れ岩 を 眺めながらの御就寝、贅沢だねぇ、だけんど砂漠の 野生トマト、顔形スイカ、食虫植物 のようで御間抜け、いや失礼、ユックリ 休めや。腹が 減って寝つけない、駱駝の耳もと戯言が煩くて気休めない、か?、民は食わねど高鼾、砂漠の砂が風と舞う、息吹きの自然環境の音楽だと 思うて聴けば寝られるだろ?。」 ゥワッっプ、プッ。 「お前さんの 人生哲学 は、煩瑣哲学 か ?、スコラ じゃのうて ラクダ学 なんぞ。なんだよ、 鼻を ヒクヒク、おいらの話が ハナ についてきた、ってか?。」 フィッ クションッ!。 「おまえはん、鼻水が。  ようッ、起きろよ、気前良く、もう 朝だ、 貴方、 お、き、て、。 おねがいっ。 起きろッ!、太陽の 熱エネルギー が顔を こんがり焼く、顔を洗う 水 なんぞ無いからよ。判ったか?。」   なんだよこりゃ。砂漠はなんも無い、なんてのは。 熱砂や日差し, 空気や竜巻砂嵐 、蜃気楼や空耳、土砂降り、熱風、なんでもござれ。 もぅ お腹一杯。 ロールス・ロイス社 の RRジェットヘリ じゃなくとも構いません。何方か日本へ連れ帰って下さいまし。  いえっ、そうではありまへんがな、ロールス の シルバーシャドー ですと砂漠の走行が。  「そ〜じゃねぇんだろがよ、パルテノン神殿 の 蜃気楼 が観えるってこたぁ、地中海 が近いってこったろ?。 もうちっと歩けば浴びるほど 海水 が飲めるぜ。 プッ。」  ロールス じゃなかって、じゃない、ミーアキャット が モノ 珍しそうに眺めてただけだった。   「朝飯、カモよ。」

つづく。